巫女さんの伝説
ここではあまり知られていない巫女さんに関わる話を
紹介していきます。
巫女さんに化けた猫
狐が巫女さんに化けた話はあちこちにあるが、
寛政年間に江戸の好事家達によって書かれたとされる
「笈藻草子」にはなんとネコが巫女さんに化けた話が見られるという。
浅草今戸神社のあたりに住んでいたネコが、
「必ず参詣客を増やしますから、巫女として使って下さい」
と今戸神社に頼み込み、ついには雇ってもらったというものだ。
「恩を三日で忘れる」などとは考えられない働きぶりで、
「ネコだった巫女さんがいる」との噂は遠く目黒あたりまで及び、
一目見たさに多くの人が集まったという。
以前私は浅草に行った際に、今戸神社でこの話について伺ったが、
「聞いたことはありません」との事であった。
ただ、今戸神社のあたりには今戸焼という焼き物があり、
その中には「招き猫」もある。神社でも授与されている。
私が思うに「ネコ」とは芸者の異名でもあるので、
多分この事と関係があるのではないか・・・?
ちなみに現代でも東京ビッグサイトあたりで、
時折「巫女さんのようなネコのような姿の人」
が見られるそうだが、この伝説と関係あるかは定かではない。
裸祭り
雄山閣から出ていた「講座日本風俗史」の「性風俗V社会編」には
こんな話が載っている。
「常陸国小巻の大波神社では6月4日の宵祭りに、
村の娘一同が赤裸で拝殿前の焚き火を回りながら、
盆踊りのような歌を唄うのであり、
一糸まとわぬ乙女達が明火の前を踊る姿はさだめし壮観の事であろう。」
出典は不明だが、私は興味を持った。
「常陸国」といえば現在の茨城県のことである。
「小巻」や「大波神社」でネット上を検索したのだが、
地名が変わっているせいかヒットしなかった。
このような行事がいつ頃まで行われていたのかは、
未調査のためよく判らない。
しかし「巫女さんの踊り」としてはもっとも素朴なものの一つだろう。
こけしおばさん
今から20年以上前の事、私の行っていた小学校での噂だ。
そのおばさん(30才位)は人形(特にこけし)が捨てられていると、
拾ってきて八幡神社のそばのほこらに供えているという。
(このほこらで私は赤ちゃんが遊ぶような人形を見ている)
見たという子の話によると、「鼻が高く、イラン人みたい」
とのことだった。怖くて声は掛けられなかったらしい。
実は今の家の近くの神社にもここと似たほこらがある。
そこには石像が祀られているのだが、
ここに大量の人形が収まっているのを2,3年前に見ている。
人形は古来、人の身代わりになったり、呪術の道具になったり
しているので、この「こけしおばさん」も昔からの巫女の
生き残りなのかもしれない。
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